そもそも「ローフード」とは?
美容と健康に興味のある女性なら、誰でも聞いたことがある「ローフード」。ダイエットやアンチエイジングに効果があり、米国のセレブ達の間でも人気というが、その根拠や具体的なメソッドを知らない人も多いのではないだろうか。「なぜ」「どうやって」を、日本におけるローフードの先駆者、北原正江さんに聞いた。
北原さんは2005年に米国でローフードを知り、現地で知識を身につけた。活動を広めるに当たり、まずは確かな知識を学べる場所をと2008年、「ローフードマイスター検定」を実施する「日本リビングビューティー協会」を設立。現在は約1000人のマイスターがいる。
そもそも、ローフードとは、Raw(生の)Food(食べ物)のこと。野菜類を48℃以下で調理して食べることにより、植物の酵素や栄養素を効果的に摂れ、健康や美容、ダイエットへの効果が期待できる食事法。
「人間の体内には、消化酵素と代謝酵素があり、消化酵素は食べた物を消化するために使われます。一方代謝酵素は、呼吸や血流、ホルモンの分泌など生命を維持するために使われます。肉類や乳製品を食べるとそれを消化するために消化酵素が必要で、この酵素を出すためにエネルギーを使い、代謝酵素の働きが鈍くなります。そうすると疲れがたまったり、体調不良を起こしたりします。野菜にはそれ自体に酵素があるので、食べても私たちの体内にある消化酵素をあまり必要としません。その分、エネルギーを代謝に使うことができ、代謝のよい身体になるのです。そして野菜類の酵素が壊れないぎりぎりの温度が48℃なのです」
朝食を1杯のスムージーにすることから始めよう!
では、実際にどのようにしてライフスタイルに取り入れていったらよいのだろうか。
「3年ほど前からスムージーが人気ですが、このスムージーもローフードメニューのひとつ。特に朝食にスムージーを摂ることは、実はとても理にかなっていて、それだけでも効果は感じてもらえると思います」
北原さんいわく、人間の身体はお昼の12時までが排出の時間であり、その間は消化に負担をかけない方がよいのだという。スムージーならば酵素をたっぷり含んだ多くの種類の野菜や果物を摂ることができ、しかもミキサーに入れて回すだけなのも忙しい朝にはありがたい。スムージーだけでも良いが、今回は、ビタミンB群、C、E、鉄分、不飽和脂肪酸などが豊富で、抗酸化作用や造血作用、美肌効果に期待でき、さらに味、腹持ち、見た目も大満足な「スムージーボウル」のレシピを教えてもらった。ナッツ、フルーツのトッピングも楽しめて食べ応えがあり、見た目も大満足。まるでパフェのようなスムージーボウル。朝からテンションが上がること間違いなしの1品だ。
取材・文/亀山小絵子、写真/岡本 寿
その1.果物類の下準備をする
① パイナップル、アボカドは外皮を剥き果実部分を一口大に切る。ホウレンソウは根の部分を切り落とし、ザク切りにする。チアシードは大さじ2(分量外)の水でふやかしておく。
その2.スムージーのベースを作る
② ブレンダーにパイナップル、水、ホウレンソウ、チアシードを入れ、滑らかになるまで1分ほど攪拌する。
- ポイント
- ブレンダーが回りやすいよう、水分の多いものから入れていく。
その3.アボカドを加えてボリュームを出す
③ ②にアボカドを加え、もったりするまで30秒ほど攪拌する。
- ポイント
- アボカドは攪拌しすぎるとムース状になってしまうので、最後に入れる。
その4.皿に盛りつける
④ 好みのボウルに③を盛り、皮を剥いて1cm幅にスライスしたバナナ、ヘタを取って薄くスライスしたイチゴ、1cm角に切ったマンゴー、ブルーベリーを盛る。
- ポイント
- 外側を大きいもの、内側に小さいものを盛るとバランスが良い。
その5.仕上げ
⑤ 好みでココナッツファイン、砕いたクルミ、クコの実、ローカカオニブを散らしたら完成。
■スムージー(2人前)
- パイナップル
- 150g
- アボカド
- 1/2個(90g)
- ホウレンソウ
- 2株
- チアシード
- 大さじ1
- 水
- 140ml
■トッピング
- バナナ
- 大1本
- イチゴ
- 4~5個
- マンゴー(冷凍)
- 50g
- ブルーベリー(冷凍)
- 40g
- ココナッツファイン(お好みで)
- 小さじ1
- クルミ(お好みで)
- 適量
- クコの実(お好みで)
- 適量
- ローカカオニブ(お好みで)
- 適量
ローライフカフェ 銀座店
- 電話番号
- 050-5786-5082
- 営業時間
- 月~金11:00~19:30(L.O.18:30)、土・日・祝11:00~18:00(L.O.17:00)
- 定休日
- 定休日:年末年始(2015年12月31日~2016年1月3日)
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